HaKUBA HAPPO-ONE​

白馬八方尾根

世界で有名な、日本で最も大きなスノーリゾート

白馬八方尾根は長野オリンピックアルペンスキーの会場であり、国内最大級のスキーリゾートのひとつ。長野からはバスで1時間弱、松本駅から白馬駅まで電車で1時間。この地域は白馬の印象的な山岳地帯の素晴らしいパノラマビューと、卓越した素晴らしい美しさに恵まれている。3、000m級の北アルプスの山々を間近に望む壮大なゲレンデには、緩急に富んだロングコースといった名物コースの他にも、バラエティに富んだコースが揃っている。レベルの高いスキー&スノーボードスクール、充実した用具が揃っているレンタルショップ、麓に広がる豊富な宿泊施設や個性豊かなレストランなど、世界的なリゾートとしての環境が充実している。

冬はもちろんのこと、緑豊かな季節には、壮大な白馬の自然を味わいに多くのハイカーや登山者で賑わっている。季節の流れに沿って、白馬八方尾根は景色を様々に変え、観光客を魅了し続けている。

トレイル

長野オリンピックアルペンスキー競技開催地で、国内最大級のスケールを誇るスキー場。3,000m級の北アルプスの山々を間近に望む壮大なゲレンデには、モーグルコースや、緩急に富んだロングコースといった名物コースの他にも、バラエティに富んだコースがそろっている。名物は兎平(Usagidaira)ゲレンデと黒菱(Kurobishi)ゲレンデのコブ斜面。兎平ゲレンデから名木山(Nakiyama)ゲレンデに続くリーゼンスラロームコース(Riesen Slalom Course)は、全長4000mを楽しめるロングコース。ファミリーにはキッズゲレンデや、託児施設が設置された咲花(Sakka)ゲレンデがおすすめ。レベルの高いスキー&スノーボードスクール、充実した用具が揃っているレンタルショップ、個性豊かなレストランやふもとに広がる豊富な宿泊施設など、リゾートとしての環境が充実している。

リーゼンスラロームコース

白馬八方尾根のリーゼンスラロームコースは、70年以上の歴史をもつ有名なコースです。同時に、同じ名で知られるこの地域の有名なスキー競技大会の、開催場のことをも指します。

このリーゼンスラロームコースの開発は、1945年に遡ります。創設者である福岡孝行(1913年~1981年)氏は、スキー愛好家であるとともに法政大学のドイツ語と体育理論の元教授でしたが、オーストリアにあるようなダウンヒルやスラロームの長距離スキーコースを開設する自らの夢を追いました。

福岡氏は学生時代、学校の陸上競技部に所属して優秀な成績を収めていましたが、体力維持トレーニングとして、スキーや登山を取り入れていました。陸上競技を断念した後、彼の関心はもっぱらスキーと登山に向けられました。

福岡氏はスキーのさまざまな技術や方法を研究し、自らの経験やドイツ語の文献を基にして、自身の著作物を出版しました。第二次世界大戦(1939年~1945年)勃発直前に細野(現在の白馬八方尾根)に移り住んだ後に、彼は思いがけず、ダウンヒルやスラロームのスキーコースを開発するのに適した場所をみつけました。人気スポーツとしてのスキーの将来性を説明することで地元自治体を説得した後、リーゼンスラロームコースの建設作業が始まり、1947年には第1回八方尾根リーゼンスラローム大会が開催されました。

リフトやロープウェイはまだなかったので、標高差が1030mある4500mコースの最上部にたどり着くには、スキーヤーたちは卓越した登山スキルが必要でした。これは、日本におけるスキーの黎明期であった20世紀前半にはスキーと登山とが深く関連していたことを如実に物語るものです。山の麓とリーゼンスラロームとを繋げる最初のリフトとなる名木山リフトの操業が準備されるまでには、その後7年かかりました。

1947年の第1回八方尾根リーゼンスラローム大会以来、トップスキーヤーたちとわずか数秒差でゴールした参加者たちは、黒、青、赤のいずれかの楕円バッジで表彰されます。大会は2019年で73周年を迎え、この地域の年中行事として、地元民からも世界のスキーヤーたちからも愛され続けています。

裏黒

八方尾根スキー場エリア内の、Kurobishi 3リフトの北側斜面のUrakuro で、北アルプスのダイナミックな山々を背に、極上のパウダーを味わうことができる。

Corona Escape Terrace

戸隠連峰や浅間山、美ヶ原や八ヶ岳連峰など北アルプスの美しい山々が見渡せる「Corona Escape Terrace」は、大自然の真ん中に出現した”絶景”を臨むテラスラウンジ。スキーやスノーボードを楽しむ合間に、仲間や恋人、友人同士で、コロナを片手にチルアウトしよう。

スキー&スノーボードスクール

80年以上の歴史を誇り、トップスキーヤー生み出して来た八方尾根スキースクール。優れたインストラクターによるスキーやスノーボードのレッスンは、わかりやすくて人気。スノーシュー、クロスカントリースキー、テレマークスキーなど、雄大な自然と楽しむレッスンやツアーも開催されています。

白馬スキージャンプ台

この1992年11月に完成した45,000人を収容する観覧席の備わった巨大な構造物は、1998年の長野オリンピックのスキージャンプ競技会場として使用されました。世界中から集まったアスリートが、サイズの異なるノーマルヒル (318m) とラージヒル (385m) の2つのジャンプ台で競い合い、その結果、日本のオリンピックチームは金メダルを2つ獲得しました。

日本の北アルプスのすぐ麓に位置する白馬ジャンプ競技場は、今日では、1年中行ける白馬八方尾根屈指の人気スポットとなっています。興味のある方は、ふたつのジャンプ台の間にあるエレベーターに乗ってジャンプ台へとアクセスできるタワーで降りることもできます。エレベーターに乗って上に向かっている間、エレベーターの天井が通常のそれよりも高いことを不思議に思われるかもしれませんが、この高さは、長いスキーを持って入るのに必要なのです。展望デッキからは周辺地域の素晴らしい風景を楽しむことができると同時に、アスリートがジャンプする直前のスリル満点な雰囲気を楽しむことができます。タワーとジャンプ台をつなぐ通路の床はグレーチングでできているため、足元の風景も楽しむことができます。

このスタジアムは時折スキージャンプのプロがトレーニングに使っていることがありますが、ジャンプ台の人工素材の表面が常に滑りやすくされているため、夏季でもジャンプの練習をすることができます。

ジャンプ台を散策した後は、競技場の反対側の高原へと移動してオリンピック聖火台を眺めましょう。オリンピックの聖火は、アスリートを勇気づけるべく、ジャンプ台の上からでもはっきりと見えるようになっていました。その隣の記念碑は、1998年長野オリンピックで獲得した金メダルが通算100個目であるを称賛し、記念するために大会開催後に新たに加えられたのです。

HAKUBA VALLEY

日本最大のスノーリゾート

一般的には西から東への天候の流れにより、ユーラシアから冷たい空気が日本海を越えて、日本西海岸沿いの山に流れ込みます。日本海からの冷たい空気、日本海の湿気、そして風が、北アルプスに当たった時に発生する雲により、平均13メートルを超える降雪がもたらされます。

白馬バレーは長野県の北西部に位置し、豊かな土地、山々、歴史的遺産に恵まれ、東京からわずか2.5時間に位置にあります。 1998年に冬季オリンピックが開催された後、南北30kmにある10か所の独立したスキーリゾートがあるこの大きなリゾートは、日本アルプスの驚くべき自然美と素晴らしい雪質、多様な地形で世界から注目されています。

この小さな田舎の村でスキー文化が始まってから100年以上経った今、白馬渓谷は143コース、941ヘクタールのスキー場、134,554mのリフトでアクセス可能な地形を提供しており、あらゆるレベルのスキーヤー/ライダーに適しています。素晴らしいパウダー体験を求めている人に絶賛されています。

白馬バレーでは、予算にやグループのさまざまな休暇ニーズに合わせて、多くの宿泊オプションを提供しています。また、旅を忘れられないものにしたいなら、文化的・歴史的に優れた近隣都市の長野と松本を探索してください。 「善光寺」と「松本城」は、どんな日にも素晴らしい刺激を与えてくれるでしょう。

素晴らしいゲレンデと壮大な深いパウダースノーの幻想的なスキー場は、白馬バレーをウィンタースポーツの本拠地にしています。

https://www.hakubavalley.com/ja/

エピックパス

白馬バレーは、2018-19冬シーズンの初めに、エピックローカルパス、エピックオーストラリアパスに参加しました。エピックパスをお持ちのお客様は、白馬バレーの10のスキーリゾートで5日間無料で利用できます。

https://www.epicpass.com/

宿泊施設

白馬バレーはいつでも訪れたい場所です。高級ホテル、B&B、コンドミニアム、低予算の宿泊施設、伝統的な建築様式の日本の旅館など、白馬バレーのすべてをリラックスして体験できるさまざまなタイプの宿泊施設があります。

冬のグランピング

グランピングは「夏だけのモノ」とほとんどの人が思っているでしょう。白馬バレーでは、一年中贅沢なキャンプシーズン! 冬でも、贅沢なグランピングテントで、リラックスした豪華なディナーと豪華なディナーを楽しむことができます。

伝統的な和食、カジュアルな山の料理、そしてもちろんベジタリアンからビーガンのオプション料理まで、あらゆる種類の味覚を満足させる新鮮で美味しいものを用意。白馬バレーの一流料理は、多くのグルメ愛好家を魅了しています。

グリーンシーズン

ウィンターシーズンだけではなく、グリーンシーズンには、雄大な白馬連邦を目指す登山客で、街はにぎわっています。八方尾根は季節の流れとともに、さまざまに風景を変え、訪れる人を魅了し続けています。

白馬八方温泉

白馬八方温泉は、槍ヶ岳の頂上付近のすぐ南にある蛇紋岩の地層を源流とするアルカリ性のシンプルな温泉です。槍ヶ岳は白馬三山の一峰です。日本で最もアルカリ性の強い温泉のひとつであり、無色透明のお湯のpHは11以上にのぼります。お湯には肌の余分なケラチンを落とす若返り効果があるので、柔らかくスベスベになります

東京工業大学地球生命研究所の調査により、白馬八方温泉のお湯に含まれるバクテリアの数が特に低いことが明らかになっています。さらに、お湯は地球深部のマントルを構成するかんらん岩と反応し、生命に必要とされる炭化水素を作り出します。地殻変動によりかんらん岩が地表や海底に露出すると、水と反応して蛇紋岩が形成されます。

このような温泉は非常に珍しいため、生命が生まれる前の原始地球に極めて近い環境なのではないかと考えられています。これにより、科学者が生命の起源について考察する上で重要な場所となっています。日本で最もアルカリ性の強い温泉に浸かり、生命の誕生について思いを馳せましょう。

白馬八方温泉の歴史

高い山の源泉から村まで温泉のお湯を引くという念願の夢は、19世紀末に現実のものとなりました。しかし、悲劇的な事件がその建設事業に暗雲をもたらしました。

1876年7月、槍ヶ岳の標高2100mに位置する温泉の源で60人の人々が湯引き事業を開始しました。2kmに及ぶ竹製のパイプを通し終わった後、同年の11月に巨大な雪崩が作業場を襲いました。21人が亡くなり、事業は1世紀以上滞りました。

約50年後、著名な登山家であり白馬の旅行業の創業者である松沢貞逸が、白馬鑓温泉の源泉近くに露天風呂付きの山小屋を開きました。以後、この温泉は日本有数の最も標高高くにある温泉リゾートとして知られ、登山家、温泉愛好家に人気の場所となりました。

さらに60年が経過した後、源泉から麓への引湯の新計画が立てられました。そして1983年、白馬鑓温泉直下南側の源泉の発掘が成功しました。数年後には全てのパイプが設置され、白馬八方尾根は一大温泉リゾートに姿を変えました。温泉から湯を引く、数多くのホテルや旅館、民宿などの宿泊施設、4つの公共温泉施設が整備されました。ついに、地域の人々の100年越しの悲願が達成されたのです。

現在、小さな温泉街はアンチエイジング効果のある美肌の湯として人気となっています。pH値11以上と強いアルカリ性の水質により、肌は大変滑らかで柔らかくなります。加えて、温泉のお湯は筋肉痛や神経痛、あざなどにも効果があるとされています。温泉に入るのに気が進まない場合は、村中にある無料の足湯を楽しむこともできます。

泉質

「八方の湯」の露天風呂 (屋外浴場) の湯は大変特別なもので、日本温泉総合研究所の調査によると、温泉水から測定した水素濃度が高いことが裏付けられました。水素の豊富な温泉は、浸かったり飲んだりすることで、アンチエイジング効果が見込めます。

*水素濃度の上昇は入浴5分後にピークに達します。

 

お湯の水素濃度

> 湯口 : 120ppb / 浴槽内 : 50~60ppb

おびたなの湯

この小さな野外温泉は白馬八方尾根中心部から約3kmほどの場所にあり、源泉に最も近い温泉の一つです。豊かな自然に囲まれた基本的な入浴設備で、リラックスするには最高の場所です。浴場を二つに区分けする巨大な蛇紋岩が、自然の趣を取り入れています。雨や雪の日は昔ながらの竹製の帽子を貸し出しており、年間を通じて特別な体験ができます。

この小さな安らぎの場所を最も楽しめる季節は冬です。夜には、雪に囲まれた浴場をすべて貸切にすることができます。この時間は水着を着用しての入場も可能です。友人や家族、恋人と一緒にゆったりと温泉を楽しむことができます。

温泉でのルール

温泉を訪れることは旅の間の最高の体験のひとつかもしれません。しかし温泉では従うべきいくつかのルールがあることにご注意ください。第一に、外国人観光客は驚くかもしれませんが、刺青は厳重に禁止されています。刺青のサイズが大きくても小さくても、日本の温泉文化では許されていません。(覆い隠せるほど小さい場合は、肌色の防水シールを持っていきましょう。)

 

温泉施設に入ったら、更衣室や浴場に足を踏み入れる前に靴を脱ぐことを忘れないでください。浴槽に入る前には、身体を入念に洗いましょう。洗い場は大抵は浴場内にあります。温泉施設では水着は許可されていないということを覚えておきましょう。

興奮を抑えて、お湯に飛び込まないようにしましょう。浴槽はあまり深くありませんし、飛び込むと他の方に迷惑かもしれません。タオルを浴槽のお湯につけたり、浴槽の中で絞ったりしてはいけないようご注意ください。タオルを絞るとお湯を汚していると見なされます。タオルは頭の上に載せるか、浴槽の脇に置きましょう。また、浴槽内で泳いだり激しく動いたりしてはいけません。温泉は静かにお湯に浸かって物思いに耽るためにあります。温泉のお湯を楽しんだ後は、更衣室に戻る前に身体の水分をしっかりととりましょう。そうしないと床が滑りやすくなってしまいます。

浴場内での写真撮影は絶対に禁止です。また、お風呂へのいかなる(アルコール)飲料の持込みもお控えください。

中部山岳国立公園のトレッキングコース

通常6月から10月にかけての緑の季節のあいだ、白馬八方尾根で最も人気ある美しいトレッキングコースは、 なんといっても中部山岳国立公園を通るコースです。八方アルペンラインと黒菱ラインの終点の、八方池山荘からスタートします。そこから、日本百名山に名を連ねる富士山や他の山頂が見られるかも知れません。

歩いて行くと緑豊かな高原となりますが、ここは固有種の高山植物がたくさん生え、長野県天然記念物にも指定されています。少し運が良ければ、ニホンカモシカやライチョウを本来の生息環境のなかで見ることができるかも知れません。

90分ほど長い上り坂を行くと、やがて透明な八方池に出ます。ここは日本北アルプスの展望台としても知られています。標高が2060mもあり、藍色の池の水にも映り込む、白馬三山の山並みと空の息をのむ眺めには驚くことでしょう。池周辺の大きな岩のひとつで休憩して、高山の爽やかな夏風を楽しみましょう。

八方アルペンライン

八方アルペンラインの3つのリフトに乗りこんで安全ベルトを締め、白馬八方尾根の極上の眺めを堪能しましょう。ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトに乗って30分で、標高1830mの八方池山荘駅に到着します。

日本百名山に属するいくつかの山頂の息をのむ眺めを堪能した後は、さらに足を踏み入れて高山の豊かな緑のなかに入って行きましょう。ここでしか見られない固有種の高山植物や動物がたくさん見られます。

90分の長い上りのトレッキングコースを進んで行くと、標高2060mの透明な八方池に出ます。ここは日本北アルプスの展望台としても知られており、日本や海外の観光客が訪れる人気スポットです。青い空と白馬三山の山並みの3つの山頂が紺碧の水に映る眺めを堪能しながら、池周辺の大きな岩のひとつで休憩しましょう。

黒菱ライン

黒菱第3ペアリフト (1,500m) とグラートクアッドリフト (1,680m) を乗り継ぐ黒菱ラインはトレッキングの冒険のようです。自動車で風光明媚な長さ8kmの黒菱林道のドライブでリフト乗り場へと向かうと、緑豊かな和田野の森を進むと、小さな和田野の森教会と、菊池哲男山岳写真ギャラリーの前を通ります。ドライブされる時には、林道の急峻な箇所や狭い箇所、そして急カーブなどに常にご注意ください。

この地域の豊かな自然の中のさわやかなドライブの後、ようやく黒菱第3ペアリフト乗り場すぐ横にあるカフェテリア黒菱に到着します。ここからは日本の北アルプスの素晴らしい風景を満喫していただけます。

わずか数分間で黒菱平と鎌池湿地へと行ける黒菱第3ペアリフトにお乗りください。非常に美しい山中の池、八方池へのトレッキングルートの始点となる八方池山荘を最終目的地とするグラートクワッドリフトに乗り換えてその先に進むこともできます。

白馬大橋

日本の道100選のひとつに選ばれた1986年完成の白馬大橋は、間違いなく日本の北アルプスの白馬三山をなす3つの山を含む、広大な山脈の驚異的な美しさを楽しめる、最も見晴らしのよいポイントです。 

澄み切った雪解け水が豊かに流れる松川の上にかかるこの橋の両端には歩道が備わっており、観光客はここからこの素晴らしい自然にあふれた風景を楽しむことができます。橋の上を散策しながら、三山のそれぞれの山頂の雪形が、年間を通じてどう見えるのかを説明する看板の前で足を止めてみましょう。たとえば、5番目の看板は、ダイヤモンドのような形を探すよう促し、6番目の看板では八方尾根の「八」の字がどこに見えるのかを説明しています。

大出公園

日本の昔ながらの田舎の風景は、どんなものだったのだろうと想像したことがある方にとって、この小さな公園は、時間を遡ることができるうってつけの場所です。曲がりくねる姫川の両岸沿い、5.9ヘクタールの敷地に広がるこちらの公園は、白馬八方尾根の歴史的な風景を保存する目的で、2006年に完成しました。

この地域の豊かな自然を楽しみながら、地元の人々と彼らの深い文化について学びましょう。小さな小道を進んだ先にある絶景を見渡せる園内の展望台からは、特に桜の季節には絵に描いたような美しい風景をご覧頂けますが、日本北アルプスの白馬三山、姫川、木製の吊り橋、またわらぶき屋根の家々など息を呑む風景が年中楽しめます。画家の間でも非常に有名なので、作品を描いている場面に出会うこともあるかもしれません。

小さな吊り橋を渡る前に、吊橋茶屋で軽食と飲み物を買ってみてはいかがでしょう。またはもう少し先へ進むと、かっぱ亭という喫茶店もあります。こちらは築100年の建物の中にあり、入り口のそばには小さな水車が回っています。こちらの店では、白馬の豚肉や長野の信州サーモンなど、地元の特産品を使った料理を堪能できます。(かっぱ亭の営業は5月から10月の間です)

細野諏訪神社

この歴史ある神社に近づくと、まずは石段のふもとにある神聖な巨大な杉の木に気づくでしょう。落雷があっても生き延びたこの昔から存在する杉の木の樹齢は、1,000年以上だと推定されており、高さは40m以上、そしてその直径は約10mとなっています。30本ものこれまた巨大な針葉樹に囲まれたこの神木は、白馬村の天然記念物として見なされています。

細野諏訪神社は、村民が秋の豊作のために雨乞いをするための場所でしたが、今日では例年の春・夏祭の会場、そして、古い年の夜間から新年の朝の間に神社詣りをするという二年詣りの場所ともなっています。

「湯かけ祭」としても知られる例大祭では、村中から集まった男性が重さ300kgの蛇紋岩の入ったお神輿を担ぐ行列を見ることができ、彼らにはお神輿を担いでいる間中ずっと白馬八方尾根の温泉のお湯がかけられます。この壮観な行列は、担ぎ手と観客がお祭りならでは焼きそばや豚汁、綿菓子などの食事でお腹を満たし、活気に満ちた和太鼓の生演奏を楽しむことができる細野諏訪神社で終了します。一方、前のとしの日没から新年の日の出の間にある二年詣りの期間中は、この神社は真っ白な雪に覆われた中に美しくライトアップされます。この夜限定で、細野諏訪神社のお守りを購入することができます。

この神聖な場所は、八方尾根ゴンドラ駅からわずか徒歩5分の場所にあるため、立ち寄ってこの静寂な環境の中、神秘的な雰囲気を満喫しましょう。

白馬美術館

生い茂る緑に囲まれた、日本建築の外観を持つこちらの美術館は、マルク・シャガールの作品に特化した美術館です。このロシア系フランス人画家は色彩の魔術師と呼ばれ、モダニズムの美術運動に参加しました。500近くにも及ぶ膨大な銅版画や石版画コレクションの中から、毎年、彼の傑作を120点ほど展示しています。すべての作品に英語解説が付いていますので、外国人の来館者も、それぞれの作品の持つメッセージをより深く理解することができます。

内装には、典型的な日本建築に見られる濃い色の木製の梁が渡されており、暗めに落とされた照明がシャガールの色あざやかな現代作品と美しいコントラストを生み出しています。伝統的な建築デザインに加え、当美術館のもうひとつの売りは、その大きな窓から周囲の豊かな自然を眺めることができることです。美術館に併設されている音楽室の壁に並べられた、シャガールの小さな銅版画もぜひお見逃しなく。

白馬三枝美術館

20世紀初めの西洋建築を模した木製の建物の中にある、白馬三枝美術館には、草間弥生、池田満寿夫、山下清など日本のトップ画家80名が描いた100以上の作品を所蔵しています。これらの作品のほとんどに、白馬、そして日本北アルプスの四季折々の美しい風景が描かれています。作品を鑑賞しながら、冬の雪山の厳しい寒さを感じ、また春の高原に広がる新緑と色とりどりの花々をご覧ください。

数々の名画を鑑賞した後は、隣接する美術館のサンルームでお茶を飲んでおくつろぎください。ここから見える庭には、そびえ立つ日本北アルプスを背景に春から秋まで咲き乱れる何百種もの花々を見ることができます。

(美術館は4月から11月の期間中のみ開館しておりますのでご注意ください)

 

 

URL: http://azumino-artline.net/saegusa/outline.php

菊池哲男 山岳フォトアートギャラリー

日本を代表する山岳写真家の1人である菊池哲男は、そのキャリアを通して、30年以上に渡り白馬の壮大な白馬岳の美しい自然を撮り続けてきました。こちらの2階建てのギャラリーでは、菊池自身が選んだ40枚ほどの傑作を見ることができます。これらの大判写真は、四季折々の山の姿を見せてくれます。神秘的な雲海に囲まれた山の頂上の息をのむような景色、ピンク色の桜に包まれた春の風景、また山の中の大きな八方池に映る秋の紅葉などをご覧になることができます。

菊池は若干14歳にして独学で写真を学び、その6年後から山岳写真に傾倒していきます。彼は、その早くから頭角を現したキャリアの中で数々の個展を開き、またニコンカレッジとヤマケイ・カルチャークラブの2つで教師を務めるなど活躍しています。2007年には菊池哲男 山岳フォトアートギャラリーが、白馬八方尾根の和田野の森地区にある、和田野の森教会の敷地内にオープンしました。ギャラリーは赤い屋根をした美しいレンガ造りの建物で、そこへ行く途中に見える、敷地入り口の横にある小屋で、チケットをご購入いただけます。また小屋ではなんとコーヒー、または紅茶をお召し上がりいただけます。

 

URL: http://www.wadanonomori-ch.com/gallery/top.html

白馬教会

小さな木造建築でありながら、モダンな外見のこの教会は1998年に建てられました。美しい庭に囲まれたこの教会は、日本の北アルプスの雄大な景色を望む白馬村の中心にあります。夏は青々とした樹木に囲まれ、冬は輝く深雪の奥に佇むこの教会は、日本人や外国人のカップルが結婚式を挙げる場所として、一年中人気を集めています。

白馬教会はメリー長谷川チャプレン牧師が感動的な結婚式のスピーチを行うことでつとに知られており、牧師は過去20年に渡って千組以上のカップルを祝福してきました。神学者の学位を持つメリー牧師はカルカッタのマザー・テレサの下で牧師を務めていたことがあり、1962年に日本にやって来ました。1994年に白馬に移り、長野で冬季オリンピックが開催された1998年に牧師の任務を引き継いで、日本で数少ない外国人女性牧師の一人となりました。

和田野の森教会

白馬八方尾根に位置する和田野の森のみずみずしい森の中に佇む、とんがり屋根の可愛らしいレンガ造りの教会です。今から30年以上も前に建てられ、傍には鐘楼も立っています。教会から敷石の小路を歩いていけば、四季を通じて絵のように美しい景色を楽しむことができます。教会敷地内の建物は、初夏には綺麗な紫陽花の花に、秋にはざわめく色とりどりの紅葉した木々に、冬には白く輝く景色に包まれます。まるでおとぎ話に出てくるような和田野の森教会は日本人だけではなく、外国人のカップルにも人気のある結婚式場となっています。また日によって、訪問客はこのロマンティックでくつろいだ雰囲気の中でクラシックコンサートを楽しむことも出来ます。

鐘楼のすぐ隣には菊池哲男山岳フォトアートギャラリーがあります。ここには有名な山岳写真家、菊池哲男が撮影した優美な白馬岳の大型写真が展示されています。この静謐な雰囲気の中にもう少し味わいたいという方には、入り口の隣にある小さなヒュッテの前に座って、入れたてのコーヒーやお茶をお楽しみください。

 

URL: http://www.wadanonomori-ch.com/

日本民宿発祥の地

家族経営の典型的な日本式ゲストハウスは、民宿として知られており、低予算で伝統的なおもてなしを体験するのには格好の方法です。通常、村で見かける民宿は、たいてい民家の空き部屋を利用しています。このような宿の提供の仕方は、20世紀の前半に細野(現在の白馬八方尾根)で始まり、この村の登山の歴史と深く関わっています。

江戸時代(1603~1867年)の終わりまで、八方尾根の白馬山脈は神聖な場所と考えられ、登ることなど論外でした。19世紀末の明治維新の後、規制が緩和され、白馬岳とその周囲にそびえる峰々はようやく測量され、その後、地質学者や植物学者、有名な登山家など多くの人々が訪れました。その一人がイギリス人の牧師で登山家のウォルター・ウェストンでした。「日本の登山の父」とされる彼は、1894年に白馬岳を征服し、その印象を著書「日本アルプスの登山と探検」(1896年)に表しました。1913年に白馬岳の5万分の1地形図が発行され、3年後に信濃鉄道が開通して、東京から直に訪れることができるようになり、この山岳地域はますます登山家の間で人気が高まりました。

登山家たちは夜は旅館(一般的な日本の宿)ではなく、ガイドの家に泊まることもできるようになりました。1937年に細野の地元ガイドの家16軒が旅行者に宿泊所を提供する許可を得て、これが民宿の始まりとなりました。この地域は太平洋戦争の数年後の1948年に急速にスキー・山岳リゾートに発展し、およそ10年後には295軒の民宿が1万3千人の宿泊客に宿を提供しました。

白馬山とスキーの総合資料館

白馬アルペン・ライブラリーは、中央バスターミナルや案内所の敷地内にあり、白馬八方尾根の歴史を知るのに絶好の場所です。2010年に設置されたこの施設では、日英で地域の登山、スキーの情報や、100年以上前の農村の生活、リーゼンスラローム(ジャイアントスラローム)の親である福岡孝行さんについての展示が行われています。隣接するライブラリーでは、日本語や英語で書かれた白馬八方尾根の歴史、スキーや登山の世界に誘う出版物が読めます。

登山とスキーの関係を示す展示

白馬八方尾根では登山とスキーは、相互に深く関連し合っています。16のブースは、この二つのアクティビティの幅広い歴史を扱っており、日本語と英語で書かれた案内板があります。明治時代(1868~1912年)の初めに行われた最初の登山の試みや、日本式のゲストハウスである民宿の考え方について学び、何十年にもわたるスキーウェアの変遷もご覧ください。1998年の長野冬季五輪の多数の写真や思い出深い記事のコーナーもお見逃しなく。

福岡孝行記念展

福岡孝行(1913~1981年)さんは、法政大学のドイツ語と体育理論の元教授、今日の白馬八方尾根スキーリゾートの創設者です。彼は学校では陸上競技部の優秀な部員であり、時間のある時にドイツ語を勉強していました。彼は生涯を、運動選手時代にすでに何度も行っていたスキーと登山に捧げました。また自分自身の体験や観察を基に、様々なスキー技術についての本を出版しました。

第二次世界大戦(1939~1945年)が勃発する少し前、彼は細野(現在の白馬八方尾根)に住み始めました。ある日彼は、ダウンヒルやスラロームのスキーコースを設けるのに格好の場所を見つけました。この新しい計画の利点を説明して地方自治体を説得すると、大回転(ジャイアントスラローム)のための建設工事が始まり、1947年に最初のトーナメントが開催されました。

歴史のコーナー

時代を遡り、地元の人々が使用していた様々な古い農機具について学びましょう。このコーナーには、日本の伝統的な農家に一般的に見られる炉端の実物大のジオラマも置かれています。

山とスキーのライブラリー

ここでは、山や登山、スキーに関する1万点以上の出版物に目を通すことができます。

 

https://www.happo-one.jp/en/history/museum/

八方尾根観光協会
〒399-9301長野県北安曇郡白馬村大字北城5723
TEL:0261-85-2870
http://www.happo-one.jp/association